ICカード端末規格
日本クレジットカード協会(JCCA、197社加入)は、2003年から各社が導入するICクレジットカードの読取り端末の統一規格を決めた。この規格に従いメーカーが端末を開発するほか、クレジットカード各社はホストシステムの整備を急ぐ。ICクレジットカード導入にかかる投資額はクレジットカード1社当たり100億円規模といわれ、単独での取組みは難しい。統一規格が決まったことで、複数のクレジットカード会社がホストシステムの共同開発に乗出すなど、業界の提携や再編に弾みがつく可能性がある。JCCAが決めた端末の規格は、ICカードの国際標準規格「EMV」に準拠し、国内外のクレジットカードが使える。分割払いやボーナス払いなど日本独自の支払い方法にも対応する。
非接触型ICカード
NTTコミュニケーションズはNTTと共同で、偽造が事実上不可能な非接触型ICカードを開発した。安全性により優れた暗号技術を採用したのが特徴で、クレジットカードを端末に一瞬かざすだけで電子マネーの決済などを済ませることができる。両社はこのクレジットカードの採用を大手金融機関などに呼び掛ける。だ円曲線暗号という高度な暗号技術を組込んだ。決済内容などの情報を暗号化し読取り端末に無線で送り、端末側でこれを解読する。採用した暗号技術は暗号化と解読に別々のカギを利用する「公開カギ暗号」の一種でICカードに内蔵した秘密のカギを第三者が盗み見ることは難しいため、安全性が高い。在来の非接触型ICカードは暗号化と解読に同じカギを使う「共通カギ暗号」に基づいており、カードをきちんと管理していても、読取り端末で使っているカギが盗まれると、データやカードを偽造される心配があった。安全性が確保できれば、電子マネーのほか定期券やイベントのチケットなどへも応用が広がるとみられている。